改良6型「家康」をモニターしました

再度「石臼そばの館」館長の臼屋 蕎友さんのご依頼を受けて
改良型「家康」の試作品モニターをさせて頂きました
これまでと同じく製作は中国で、日本国内で微調整をしているとの事です
《私の「家康」についての質問に蕎友さんから頂いた回答書

結論として今回の改良6型(試作品)では
以前の難点はほとんど解消されてとても良くなっています (^_-)

未だにまったく使用に耐えない粗悪な中国製石臼が
数多くNET通販で販売されている中で
とても良心的に作成されている石臼です
販売価格などを総合的に判断すれば
自家製粉で碾き経ての美味しさを楽しむのには充分な性能でしょう

初期

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改良6型

「家康」の全体

素材の石は中国製ですので御影石(花崗岩)です
上臼・下臼共に特に目立てはされていません
全体として見た目はとても綺麗です

下臼の溝

ご覧の通りの6分割で副溝6本
心棒もステンレスでとてもシッカリしています
ネットで販売されている中に木の心棒が数多く見られますが使い物になりませんのでご注意を

上臼の溝

上臼は重さが充分にあってフクミは少なめです
摺り合わせ部分が多いですから粉はかなり細かくなります
物配りはかなり中心に近い部分にあります

 

物配りとステンレスの軸受け部分の拡大写真です
とてもしっかりした軸受けで中にスペーサーを入れれば臼を浮かせて使用することも出来ます
これほどの軸と軸受けはなかなか有りません

物配りはかなり小さめです

 

外見はそれほど変わりません
強いて言えば上臼の投入口の面取りが強くなっています

尚、中国製では良くあることですが、この臼は碾き手の位置を間違えています

今回の改良の大きな変更点

下臼

今回の改良の最大の特徴は下臼に凸形の膨らみ(張り)を付けて粉の排出をスムースにしています

上臼

下臼の張りに合わせて上臼の凹形も強くなっています
更に上臼の厚さが幾分薄くなっています
以前のものは若干重すぎたように思える部分がありましたのでこのくらいで充分でしょう

目立て

更に今回のバージョンでは目立てがされています
目立ては外周から5cmくらいです
この臼は微細粉用ですから私は目立ての位置は外周部よりも物配りから5cmくらい迄の方が蕎麦が徐々に砕かれて良い粉になると思うのですが・・・


《丸抜きの試し碾き》

初期

改良6型

丸抜き一番臼の下臼

かなり細かく碾けています
難点は私がいつも使っている臼よりも碾くのが重く感じました
おそらく上臼の重量と摺り合わせの面積が多いからだと思います

今回もとても良く碾けています
前回難点だった重い感じは綺麗に解消されています
写真で見ても徐々に細かくなって行っているのが解ります

丸抜き一番臼の上臼

上臼を見れば外周5cmくらいで摺り合わされて
微細紛化されているのが解ります
摺り合わせ面積をもうすこし少なくすれば若干軽くなるのでは・・・
火山岩系だと石に細かい気泡の跡などや細かい凸凹があったり目立てがされていれば目に挟まって平たい部分に碾かれた粉がもっと見えるのですが御影石なので溝にしか粉が見えません 

上臼を見れば解る通り摺り合わせ部分が
以前よりも半分位に少なくなっているのと
上臼の厚さを削って重さを減らしたので
とても軽く碾き易くなりました
改良の成果が生きています (^.^)


初期

改良6型

1回目(一番臼) 丸抜き500g

60メッシュ以下

358g

71.6%

350g

70.0%

60メッシュ<34メッシュ

65g

13.0%

49g

9.8%

34メッシュを越える

73g

14.6%

99g

19.8%

中間合計

496g

99.2%

498g

99.6%

2回目(二番臼) 上記60メッシュを越える部分

60メッシュ以下

75g

54.3%

46g

31.0%

60メッシュ<34メッシュ

39g

28.2%

56g

37.8%

34メッシュを越える

21g

15.2%

46g

31.0%

中間合計

135g

97.8%

148g

100.0%

最終結果

60メッシュ以下

433g

86.6%

396g

79.2%

60メッシュ<34メッシュ

39g

7.8%

56g

11.2%

34メッシュを超える

21g

4.2%

46g

9.2%

合計

493g

98.6%

498g

99.6%

50メッシュであれば当然もっと多い結果となるでしょう
一般に自家製粉で蕎麦を打つには50から60メッシュまででしょうから全く文句の無い性能でした

《玄蕎麦の試し碾き》

初期

改良6型

玄蕎麦一番臼の下臼

丸抜きに比べると碾くのが軽い感じです
殻がクッションの役割をしているからでしょう

前よりも徐々に砕かれているのが良く解ります

玄蕎麦一番臼の上臼

上臼には粉が全く付いていません
目立てがされていないのと大きな殻が溝の掃除をしてくれています

以前と同じで付着した粉は見えません

玄蕎麦二番臼の下臼

大きい殻は取り除いてあるので溝は細かい粉で埋まっています

段階的に磨り潰されています

玄蕎麦二番臼の上臼

大きい殻が無くなったので場所によって溝に若干の粉が見えます

外周部にのみ若干の粉が認められます


初期

改良6型

1回目(一番臼) 玄蕎麦500g

60メッシュ以下

192g

38.4%

191g

38.2%

60メッシュ未満

200g

40.0%

209g

41.8%

蕎麦殻

94g

18.8%

99g

19.8%

中間合計

496g

99.2%

499g

99.8%

2回目(二番臼) 上記60メッシュを越える部分

60メッシュ以下

99g

49.5%

99g

47.4%

60メッシュ<34メッシュ

34g

17.0%

54g

25.8%

34メッシュを越える

63g

31.5%

56g

26.8%

中間合計

196g

98.0%

209g

100.0%

最終結果(蕎麦殻を除く)

60メッシュ以下

291g

75.0%

290g

72.5%

60メッシュ<34メッシュ

34g

8.8%

54g

13.5%

34メッシュを越える

63g

16.2%

56g

14.0%

合計

388g

100.0%

400g

100.0%

玄蕎麦の場合は量によって3番臼まで碾くと
田舎蕎麦の感じが強くなるでしょうね

最終的に製粉結果にはそれほど大きな差は認められませんでした
今回の改良の重点が碾き易さに有ったのであれば
製粉能力はそのままに、碾き易さがプラスされたことになりますので
その目的は充分に果たしています

石碾屋では販売には一切関知致しておりませんので
製品購入についての詳細は「
石臼そばの館」に直接お問い合わせ下さい

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