石臼の目立て番外編
先日石臼を持って訪ねてこられた方がおられました
通販でお買いになった石臼だが思うような粉が碾けないとのことで見せて頂いたらとても蕎麦を碾く臼ではない!
まず驚いたのが右廻し、まあこれは左利きの方も居られるので仕方が無いとしても上臼の物配りが両側に出ている・・・(@_@)
これは左廻し用に物配りを付けて間違えたのに気が付いて右廻し用に付け直したのは明かだ
更に目を見ると何と表現するべきか・・・グラインダーで容だけの溝を切ってあるだけで目立てをしたらしき様子は全く無い
(写真は前に応急処置をした後の写真なので角が若干取れているが元々は角がシャキっと立っていた)
上下の溝の深さは蕎麦の実の大きさくらいですっぽりと埋まってしまう、深いところは4mmはあろうか
心棒は普通の柔らかい木の丸棒で、すでに磨り減って細くなりガタついているので5mmくらいの円心ブレがある
これでは蕎麦は碾けない、粗い粉しか出ないはずである
このような臼を販売しているいいかげんな業者には本当に怒りを感じる、信州の通販業者とのことゆめゆめお気を付けあれ
取り敢えずその時は応急処置として溝の角を落としてある程度の微細紛が出ることを確認して頂いて、その後の目立て方の要点をお教えしてお引取り頂いた
しかしその後をメールでお聞きするとやはりまだ納得できる粉が碾けないとのことで再度ご持参頂きお預かりして調整することにした
あまりにも溝が深いのでどうしようか考えたが上臼はそのままに下臼全体を1mmくらい削ることにした、加えてあまりにもフクミが大きすぎるようなのでついでに下臼の縁を更にもう1mm低くしてフクミを減らすようにした
(上臼を削ると重量が減少するのと、粉の排出を若干考慮して弱めの富士山型に)
後は回転により粉を掻き上げ易いように溝の角度を緩やかに仕立て、縁から5cmくらいの範囲を重点的に目立てを行うこととした
再修正目立ての結果は玄蕎麦1回碾きで排出された粉を見ていただけば一目瞭然で一番多いのが50メッシュ(上)34メッシュ(左)20メッシュ(下)さな粉(右)です
玄蕎麦1回碾きで鬼皮を除く排出された粉の可食部分(34メッシュ以下)がおおよそで70%くらいになった
*写真では1番多い50メッシュがあまり多く見えないが山のように高くなっているためです
*修正前の写真は私が前に応急処置として角を落としてある、買ったばかりの時はほぼ直角に角が立っていた (^_^;)
|
全体像 |
||
|
下臼は台と一体型 |
下臼修正前↓ |
下臼修正後↓ |
|
上臼 |
上臼修正前↓ |
修正後の粉 |
|
最後に心棒を作成して目立ての最終調整を行いました |
|
後日に以下のメールを頂きました |
|
「こんばんは 酒田の○○です。 |
|
2002-07-11に更に嬉しいメールを頂きました |
|
「ご無沙汰しております。酒田の○○です。 それから、先日、石臼を販売した店に(信州の特産品を販売している店)不良品を売っているのでは? 江幡さんのホームページを見て下さい。私の買った臼の評価が掲載してあります。良く吟味して良い製品を販売して下さい。とメールしたところおっしゃるとりです、すぐに石臼の販売をやめます、良い製品が出来る様になってから改めて販売するとのことでした。製品代も返金してくれるとのことでしたが、江幡さんに修正してもらって楽しんでいるので返金するには及ばないと断りました。あとでホームページを覗いてみたら確かに石臼の欄は削除されていました。 ますます精進!精進! (^.^) |